丁寧語の魔力
部下とのコミュニケーションがうまくいかないと困っている上司はいませんか?
問題はいろいろあるかもしれませんが、1つ気づくことがあります。
もしかしたら、その上司は、ですます調の丁寧語で部下と会話していないのではないでしょうか。
丁寧語を話すことによって、いろいろなカイゼンがみられることがあります。丁寧語で話すことには多くのメリットがあります。
私が思う丁寧語を話すメリットをひとつひとつ紹介してみましょう。
丁寧語で話すメリット、その1 敬意を示す
部下に丁寧語を使うことは、相手への敬意と現れます。話す相手が部下でなくても、全く同様です。
では、自分が上司から丁寧語を使われたら、どういう気分になれるか想像してみましょう。また逆に、威圧的に話されたらどう感じますか。どちらの上司がみなさんに敬意をもって接してくれていると感じるでしょうか。
私なら、丁寧語を使う上司の方が圧倒的に敬意を持ってくれていると感じると思います。
敬意を示すには、まずは部下であっても丁寧語を話すことからはじめみてはいかがでしょうか。部下との距離が縮まるかもしれませんね。
丁寧語で話すメリット、その2 信頼関係の構築
次は、信頼関係の構築です。丁寧な言葉遣いは信頼関係を築く助けになります。
丁寧な言葉で話されなかった場合、上司から信頼されてないのではないか等、変に不安になってしまうときがあると思います。上司はそのつもりで言ってないのに、上司の言葉を受ける部下としては、上司の強い言葉は、重く感じ、最終的には、強い言葉を受けないように上司を避け、会話をしなくなってしまうかもしれません。
丁寧な言葉を使うということは、そういうことも回避できるとても良いコミュニケーション手法です。
いくら部下のことを信頼してるよ!と伝えても、言葉からそういう信頼が伝わってこなければ、元も子もありません。
丁寧な言葉で、信頼してます、と伝えてみましょう。丁寧な言葉を使うことが、信頼を勝ち取る第一歩かもしれませんね。
丁寧語で話すメリット、その3 プロフェッショナリズム
丁寧語は、仕事に対する真摯な態度や責任感を示す手段です。適切な敬語や丁寧語を使うことで、プロフェッショナルとしての信頼感が高まり、自己の評価にもつながると思います。
少し脱線しますが、部下にこう言う上司がいたとします。
「そんなこともできないのか」と。
では、丁寧語で話す上司が同じように言うとしたら、
「そんなこともできないのでしょうか」と、部下に言うのでしょうか。丁寧語と質問がアンマッチ過ぎて、恐らく言わないのではないでしょうか。
それくらい丁寧語を使うということは、発する言葉でさえ、選び、変えてしまうということかと思います。
丁寧語で、上記をもし表現するとしたら、こんな感じでしょうか。
一例ですが、「なぜそれが出来ないのか、進め方を一緒に考えてみましょうか」と、口から出てくる表現すら変えてしまうような気がします。
丁寧語を使って仕事のプロフェッショナルになろう!
丁寧語で話すメリット、その4 コミュニケーションの円滑化
丁寧な言葉遣いはコミュニケーションを円滑にします。
それは何故か。
もし、あなたが、威圧的な上司と丁寧な言葉を使う上司ならどちらに話しかけたくなりますか。
答えは、もう一択ですね。
丁寧な言葉を使う上司には、きっと人も寄ってくるでしょう。だから、必然的に部下とのコミュニケーションは円滑になります。
丁寧な言葉を普段から使い、部下とのコミュニケーションを円滑にしてみよう!
丁寧語で話すメリット、その5 誤解を防ぐ
丁寧な言葉は、相手とのコミュニケーションの誤解を防ぐ役目もあります。
では、それは何故か。
例えば、ある上司が「その報告を期限までに必ず報告しておいてね!」と言ったとする。
部下は「期限までに報告すれば良い」と理解します。ここまでは言葉通りで何一つ問題ありません。
さて、ここで上司の頭の中を覗いてみましょう。上司は何を考えているのでしょうか。
「期限までに報告してね!」と伝えたのだから、「報告する前日までには上司レビューもしてから報告してくれるだろう」と上司は考えているかもしれません。
甘いです。
部下は依頼元へは報告はしますが、上司へのレビューはしません。なぜなら、上司はそのように部下には指示してませんからね!
では、丁寧に伝えるのなら、どう伝えましょうか。
「その報告は、〇月◯日までに報告が必要だから、その前日までに私のレビューができるようにお願いします。」と。
丁寧な言葉を使うことによって、足りてなかった指示情報もしっかりと伝えられるかもしれません。
私が伝えたいことは、丁寧な言葉を使うことで仕事の指示が雑にならないということです。丁寧な言葉を使うということは、情報を丁寧に伝えるきっかけを与えてくれるかもしれない、ということをみなさんにも伝えたいです。
誤解を防ぐために、丁寧な言葉を使ってみましょう。伝えたかった情報量がもしかしたら増えるかもしれません。
丁寧語で話すメリット、その6 モチベーション向上
丁寧な言葉を使うということは、部下が尊重されていると感じることで、モチベーションが上がります。
逆に丁寧な言葉を使われないということは、雑に扱われてると感じるかもしれません。少なくとも、丁寧に扱われてはいないですよね。
丁寧に部下を扱えば、部下のモチベーションも上がり、仕事の効率までもあがるかもしれません。
丁寧な言葉遣いは、部下に対する尊重と配慮を示すものであり、これにより部下は自分が大切にされていると感じますので、ぜひ上司から率先して丁寧な言葉を使ってみましょう。
丁寧語で話すメリット、その7 ストレス軽減
丁寧な言葉を使うことは部下のストレス軽減に役立ちます。
丁寧な言葉遣いは、部下に対する配慮と尊重を示すものであり、これにより部下は安心感を得ることができます。安心感があると、部下は仕事に対する不安やプレッシャーを感じにくくなり、ストレスが軽減されます。
それに乗じ、丁寧なコミュニケーションは誤解やトラブルを減少させ、スムーズな業務遂行を促進します。結果として、部下はよりリラックスして仕事に取り組むことができるでしょう。
これらのメリットを活かして、より良いコミュニケーションを目指していきましょう!(^^)/