とにかく仕組み化
この三冊の本、とても良い本です。特に自分はいま管理職をしているため、「とにかく仕組み化」の本が自分の中では、かなり衝撃的に良い本と思いました。
自分の今までの疑問に思っていたことが、すべて解決した感じです。
問題が起きる時には、必ずルールや仕組みが存在しない
何か問題が起きた時には、必ずルールや仕組みが存在しない。
ルールさえあれば、みなそれにならって行動できる。赤信号であれば止まる、という理論と一緒。ルールがないから、みんな勝手に動いて、しまいには属人化(その人に聞かないとわからない。その人の思いで物事が決まる)の状態に陥る。
かといってルールを決めたからと言って、動きにくい組織になるわけではなく、責任の所在を明確にし、責任者の決定のもと、正しい組織運営がされる。
当たり前のことのようだが、そのルールや仕組化というのがとても重要であることがわかる本です。
顔色をうかがいながら仕事をすることこそ属人化
会社にいると人の顔をうかがいながら仕事をする人がいるのですが、それはきっとその組織でのルールや仕組みが不十分であり、属人化が始まっている証拠または属人化となっている組織であるのかもしれません。
この属人化をなくしていく、そんな仕組みづくりを私もしてみたいと思いました。
その人に聞かないと、仕事が分からない、進められない、そんな状態になっていると属人化が始まっています。また、その人に仕事上決裁権限がなければ、なおさら属人化です。
仕事とは、決裁者(責任をもって判断をしてくれる人)がいるからこそ進められるわけで、その決裁者があいまいなまま仕事を進めると、メンバーの人たちがその場その場で決裁者と思われる属人化された人を探し回り聞いて回って、意見に左右されながら物事を決めてしまう。結局責任の所在なく仕事が始まり、その属人化判断によって、あの人にはこういったけど、こっちの人にはこういった、みたいなゆがんだ判断がされることによって、メンバーからも不平不満が出てくることも必至。そんな属人化状態はやめて、ルール、仕組みによってしっかりと責任所在も明らかにし、誰もが分かる、誰もが不満も言わない、正常な状態を仕組みによって作っていく、そんなことが書いてある本です。
とても良い本です。ためになる本です。
社員からの愚痴や不満もすべて、この本で解決できると思いました。あとは、私の実践あるのみです。
責任の所在を仕組みによって明確にすることにより不満もなくなる
もう少し話すと、「なんで私がその仕事やらなくてはならないのですか?」とか「期限を守れなかった(結局仕事をしなかった)のですが、すみません」とか言ってくる部下に対しては、すでに仕組み化により責任の所在が明らかになっているのであれば、「未達ですね」と評価するだけです。不公平なことは何もありません。事実です。
とても冷たいように感じますが、それは人をみて会話するのではなく、仕組みを作って、常に仕組みと会話することによって、感情に左右されないマネジメントが可能となります。そんな内容を、とてもわかりやすく解説してくれる本です。
メンバーも責任の所在があきらかになることによって、どこまでをメンバーの仕事としてやるべきか、どこからを判断を求めるべきかが明確になり、あいまいさ(あるいは属人化)が消えることによって、不満がなくなるわけです。また不安もなくなります。
だから、「なんで私がやるのですか」と言う質問が来ても、堂々とマネジメントする立場の管理職は「それは私が決めたことです」とはっきりと答えるだけで問題は解決できます。
それが組織の正常な状態です。
おすすめ度、満点の本です。ぜひ皆さんも手に取ってみると良いと思います。おすすめ!